【共産主義】日本の諸悪の根源は共産党    

☆平和を掲げ、戦争を売る共産党

 中国には、羊頭を掲げて狗肉を売るという諺があるが、日本共産党こそは、平和を掲げて戦争を売る政党である。何故か?
 日本共産党が目指す最終的な革命の姿は、中国や北朝鮮のような共産主義国家である。中国も北朝鮮も好戦的国家であり、一体地上の誰がこれらを平和国家と言えるだろうか。北朝鮮は、核やミサイル発射等の挑戦的行為により、国連の安保理決議でこれまでにない、厳しい経済制裁を科される結果になった。日本共産党は、今でこそ平和の権化のような“ フリ” をしているが、いざ政権を執れば、必然的に現在の中国や北朝鮮のような強権国家になることは目に見えている。故に幾ら日本共産党が現在平和を唱えようが、それは空しいカナリアの歌となるしかないのだ。それが、ここに平和を掲げて戦争を売ると書いた所以なのである。

 日本共産党は、そもそもの成り立ちからして、日本の政党としてではなく、コミンテルンの日本支部として出発した。1922 年7 月15 日、堺利彦、山川均、荒畑寒村らを中心に、日本共産党が設立されたが、同年11 月にはコミンテルンに加盟し、コミンテルン日本支部日本共産党となった。共産党は本質的に、武力革命によって社会主義共産主義社会を実現しようとする政党である。

 1945 年8 月15 日の終戦により、日本共産党GHQ により、徳田球一を書記長として合法政党として再建された。合法化された共産党は、さまざまな活動を通じて、急激に拡大した。しかしその後、北朝鮮の独立、韓国の独立、中華人民共和国の成立等、アジア情勢の変化により日本共産党も指導方針を転換。1950 年、スターリンが指導するコミンフォルムは、機関紙に論文『日本の情勢について』を掲載し、当時の野坂参三らの『占領下での革命』論(平和革命論)を批判した。これに対して徳田球一らは論文『“ 日本の情勢について” に関する所感』を発表して反論した。しかし中国共産党も人民日報で日本共産党を批判すると、第18回拡大中央委員会で宮本顕治らはスターリン毛沢東による国際批判の受け入れを表明して、主流派の徳田らと平和革命論を批判した。1950 年5 月、GHQマッカーサー司令官が日本共産党の非合法化を検討しているとの情報に対し、日共による人民広場事件が発生した。そのため、GHQ はいわゆるレッドパージを行い、共産党党員を大量追放した。

共産党の不変の原則


 1951 年9 月に、日本はサンフランシスコ講和条約を締結し、主権を回復した。1955 年7 月、日本共産党は第六回全国協議会(六全協)を開き、従来の中国革命方式の武装闘争路線の放棄を決議した。そして宮本顕治を中心に、党員の再統一を図った。これがいわゆる共産党の言う「50 年問題」であり、従来存在した武装闘争活動は、全て「徳田、野坂分派」による極左冒険主義であり、「日本共産党とは何の関係もなく、日本共産党の正規機関で暴力革命などの方針を決めたことは一度もない。」としている。盗人たけだけしいとはまさにこのようなことを言うのではないか。
 公安警察公安調査庁は、日本共産党は「敵の出方論」や暴力革命を実際には放棄していないとみている。共産党は情勢の変化に応じて、何度も綱領を変え、名称を変更したりしている。まず党規約にあった「マルクス・レーニン主義」は、個人名であることを理由に「科学的社会主義」に変更。従来あった「プロレタリアート独裁」を「プロレタリアート執権」と言い換えた。

しかし、彼等がいくら言葉巧みに用語を変えても、変わらない本質がある。それは、

 ①共産党による独裁   
 ②主要な生産手段の公有制
 ③武力による国家統制である。

これは日本共産党がどんな言い逃れをしようが、変わらない本質である。それは既に共産主義化された国を見れば良く分かる。中国・北朝鮮キューバ等を見れば自明の理であろう。

 共産党が「いのちとくらし」を守る等を叫んでいるのは、政権を執るまでの話であって、もし彼等が政権を執れば、既存の共産主義国の方向を目指すのは当然のことである。彼等の政権奪取の道のりは決してた易いものではないが、彼等は現在二段革命論を考えている。まず、第一段階は与党の自公政権勢力に反対する勢力を結集して「国民連合政権」をつくる。これがいわゆる彼等の唱える統一戦線方式である。もちろんこの場合は、日本共産党が中心となり、政権を掌握している間に、実質的に共産党独裁の基盤をつくるように努力する。そしてこれで十分となったと思うと、他勢力を排除して、共産党政権を樹立する。これが彼等の言う「社会主義的変革」即ち共産党独裁の共産主義国家なのである。これが彼等の最終目標である。そうしたら最早彼等は「平和」や「護憲」等を叫ぶ必要もなくなる。なぜならこれらはすべて政権奪取のための手段に過ぎないのだから。

 例えば、天皇制については「現法上、既にある制度としてのみ容認。しかし共産党は、天皇制の存廃は、将来情勢が熟したときに国民の総意によって解決されるべきだ」としている。しかし、情勢が熟した時とはどういう時なのか、また国民の総意と言うが、どういう方法によるのかは明確にしていない。もちろん、そういうことは共産党が自分達で決めることだと考えている。

共産党革命の末路は、日本の北朝鮮

 日本共産党が掲げる政策は実に空虚で空しい。人間としての本性が感動を憶えない。何かが欠けている。やれ「民主」だ「平和」だ「護憲」だと騒々しいが、心に響かない。それは基本的に「人間とは何か」という本質が分かっていないからであろう。それは幾ら共産党が名称を変更しようが、その出発点はマルクス・レーニン主義であるからだ。マルクスは『資本論』の中で、資本主義革命は、資本家階級が労働者階級を搾取することによって成り立っており、労働者がこの「くびき」から解放されない限り、自由も幸福もないと訴えた。しかし、ここにマルクスの一面性と誤謬が存在した。

 まずこの社会を資本家と労働者と二分すること自体が、間違っている。資本家という階級も、労働者という階級も実在しない。実在するのは、経営者であり従業員達であり、トップから単純労働に至るまで、切れ目のない組織体である企業が存在するのである。どこからどこまでが資本家であり、どこからどこまでが労働者であるかを現実に当てはめることはできないし、無理がある。マルクス
はこれを二分化させ、対立と闘争を持ち込み、この社会に闘争概念を持ち込んだのである。即ちマルクスの『資本論』は現実に存在しない虚構なのである。
 人間は誰でも不満や不平を持つ。それを社会構造の変革へと結びつけることに成功したのがマルクスであり、それを実践し革命に成功したのがロシアのレーニンであった。共産主義とは、不満を持つ人間達を組織化し、社会変革を起こそうという理論づけとして利用されてきたに過ぎない。

 今日まで共産主義の理想を目指して革命に成功したソ連・中国・ベトナム等どの国も未だかつてマルクス・レーニン主義の理想を達成した国など存在しない。中国が現在、多少の陰りは見えるものの、驚異的経済発展を遂げたのは、共産主義によってではない。いや、その共産主義を棄てたから経済に関しては発展したのである。しかし政治面においては未だに共産党独裁を放棄できないので、それが仇となって衰退に向かうことははっきりしている。中国は共産党政権を樹立した。建国後50 年を経過した中国が、労働者階級が国民の中心となり、革命の理想は成就したか。確かに一部の中国人は豊かになり、日本に来て“ 爆買い”をしている。しかしこれがマルクスレーニンが唱えた理想だったのだろうか。

 共産主義者が「搾取や抑圧のない社会となり、原則としていっさいの強制のない、国家権力そのものが必要なくなる社会」を実現させると述べているが、中国で搾取や抑圧がないか、共産主義の理想と現実は全く正反対である。階級や格差が厳然として存在し、社会のあらゆる部門に強制があり、国家は厳然として存在し、強力な人民解放軍という名の世界最大の軍事力が存在する。こう言えば、いや中国は未だ共産主義社会の実現に向かう途上にあるという向きもあろうが、もう既に政権を執ってから半世紀も過っているので、そういう言い訳は通らない。中国は、経済に関してはマルクス・レーニン主義を放棄したから、経済的に成功したのであって、これは共産主義の理論とは全く関係ない。

 では北朝鮮はどうか。これも建国後70年近く経ったが、未だに世界の最貧国の域を出ることができない。それは中国と違って、国土も狭く、人口も2,000 万人程度と少ないので、共産党北朝鮮では労働党)の完全独裁制、しかも三代に亘る血統続きの王朝で、世界に類例のない共産主義独裁体制を打ち立てた。血統制による独裁支配体制とは、マルクスレーニンも考えても見なかったことである。これらから見て分かることは、平和も護憲も平等も政権を執るまでの口実と手段に過ぎないことが良く分かる。日本共産党は、我々は違うと言うかも知れないが、彼等が政権を執れば必ず同じ道を行くようになっているのである。それは日本共産党のせいであるよりも、彼等が根本的に犯している間違いがあるからである。それは彼等が人間の或は、社会の一面しか見ることができないからである。

 マルクスはかつて「宗教は民衆のアヘンである。」と言った。マルクスがこう言ったのは理由がある。彼はユダヤ人で、祖父はユダヤ教のラビ(指導者)であった。厳格なユダヤ教の躾の下に育ったマルクスは、ユダヤ教に反発した。彼が「宗教は民衆のアヘン」と言ったのも頷ける。しかし、宗教は人類の発生以来、いかなる人種にも、いかなる地域にも存在した。それは人間とは悩む存在であり、その悩みを解決するために必然的に神を求めるようになったのである。
 階級闘争の理論で、人間の深い悩みは解決できない。マルクス・レーニン主義では、人間を救うことはできない。共産主義こそ民衆を惑わすアヘンである。それを懲りもせずに日本で振り撒いているのが日本共産党という名の哀れな政党である。問題はそれを見抜けず、彼等の宣伝に乗る左翼的反日日本人こそが問題である。

先進国(欧米)では、共産主義の思想もあり、政党も存在するが、何の影響力もない。日本では先の選挙で共産党が510 万票も取っているので、日本人の中に彼等の口先だけの宣伝に乗せられている人が多いことになる。日本共産党は、意図しなくても結果的に日本を北朝鮮のような国にしてしまうことは間違いない。今夏の参議院選挙においても、賢い日本人の投票者は決して共産党・左翼の口車に乗せられることがないように決意が必要である。(日本共産党の内容についてはウィキペディアを参考にした。)