日本人の長所と短所を考える

☆外国人が見た日本人の長所
 中国新華社通信が伝えた、中国人が学ぶべき日本人の8 つの長所
1. まじめ
 日本人のまじめさは、変態とさえ言えるレベルに達しており、中国人はかなわない。そのまじめさによって、多くの日本人が科学分野のノーベル賞を獲得している。

2. きれい
 日本に出張や観光に行けば、近代的ではない所や、おしゃれではない場所もある。しかし、汚い場所を見つけることは難しい。日本のトイレでは異臭がすることは非常に少ない。

3. 誠実
 日本人は物や金を拾うと、必ず交番に届ける。中国どころか米国・英国・イスラエルなどの西側諸国に比べても1、2 を争うほどだ。

4. 人に面倒を掛けない
 日本人は小さい時から「他人に面倒を掛けてはいけない」と教育される。それは自分のちょっと
の不注意で、他人を不愉快にさせるからだが、中国ではこの教育が不足している。

5. 集団主義
 日本人は命令に従うことに慣れており、協力する能力が高い。日本人は、みなきれいに揃って物事を行うが、その長所は管理し易い事、その一方で邪悪な勢力に民族全体が追従するようになることが短所ともなる。

6. 学び上手
 日本は島国であり、古代は中国から、現代は西洋からと外来のものをよく受け入れる。そうすれば負担は少ないし、良いものだけを利用することができる。一方、中国は外来のものを学ぼうとしても、あれやこれやと恐れ、いつも上っ面しか学び取ることができない。

7. 秩序を守る
 日本人は集団を重んじる。団体観光のときに、旗のもとにきれいに整列するのは日本人。三々五々なのは中国人だ。

8. 礼儀正しい
 中国は、かつて礼儀の国といわれたが、今はそれが失われた。一方日本人は、単にお辞儀をする
だけではなく、同輩、先輩それぞれに対するお辞儀のルールがあるのだ。

中国以外の外国人から見た、日本人の長所

1.Kind 「親切」
 海外の人が、日本人に対して抱くイメージは、第一に「親切」「優しい」ということである。

2.Shy 「控え目」
 日本人は自己主張しないので、一般的にShy というイメージで捉えられている。「恥ずかしがり屋」「内気な」という意味であるが、実は自己主張に慣れておらず、完璧主義なので、英語が話せないのである。

3.Formal 「形式的な」「堅苦しい
 日本人は、外国人に対しては形式的に接し易い。日本的な食べ物としては、すぐ寿司・ヤキトリとなりがちであるが、外国人にとっては生魚の寿司は食べられない人も結構いる。こういうワンパターンの日本的接待は、止めた方がいい。また、全ての外国人が高等な人間ばかりでなく、日本の普通以下の人も多くいることを知るべきである。

4.Clean 「きれい」「清潔」
 外国人は、日本に対しては非常に清潔と感じている人が多い。特にトイレのきれいさは世界一と
評されている。この努力は、日本人としては維持に努めるべきであろう。

5.Punctual 「時間通り」「正確」
 外国人が一番驚くのは、列車や地下鉄等の正確な発着である。日本人からすると、「当たり前」に過ぎないことだが、日本以外では時刻表通りに運行しないのが「当たり前」である。
 日本に来たことがない海外の人でも、日本の漫画やアニメを通じて、日本についての知識を持つ人は多い。しかし一方では偏ったイメージを抱く人も多く、未だに日本人は、チョンマゲを結い、刀を腰にさして歩いていると勘違いする人もいる。

しかし、いずれにせよ、先の中国人の見た日本人の長所も、西欧の人が見る日本人の長所も、大体似ているということである。


☆日本人の短所は何か 
先に外国人が見た日本人の長所を挙げてみたが、長所は裏を返せば、短所にもなる。一般的に外国人の見た、日本人の短所を概観してみると、

1. 主体性に欠ける
 ステレオタイプと言うべきか、個性も自己主張もないということである。教育のせいもあるが、自分としてのまとまった意見や主張がない。新聞やテレビが伝えることが正しいと考え、自分で判断することができない。

2. 集団主義
 海外旅行も独りでは行かない。団体旅行で行く。外国人の集会でも、日本人同士で固まって日本語
で話すので、嫌われることが多い。独りでは自信がないのだ。これでは世界の中で闘って勝ってゆくことはできない。

3. 自己表現ができない。対話は下手。
 日本では学校でディベート(対話による交流)を教えない。議論に弱い。外交交渉でも、いつも中国や韓国にさえ敗けている。これは長いものには巻かれろという、昔の身の処し方が未だに直っていないことからくるものだろう。
 日本人は議論においても、本当のことを言うと相手を傷つけることを恐れて、いい加減に妥協してしまう。これが外交交渉では致命的な失敗となる。これは家庭内にも当てはまる。父親も子供会話がなく、それが原因で事件を起こすことが多い。
 特に問題なのは、夫婦間の会話と交流ができていない。日本人は、一般に女性に対しては愛の表現ができない。愛しているとか好きだということを、口で言えない。欧米では、愛は表現されるべきものであるという理解であるが、日本では感じて欲しいということで、口で表現することは軽々しいという、誤った概念が支配的である。日本の男性はもっと大胆に愛の表現をするよう努力すべきである。

4. 物事の本質を見分けることができない。
 それは考え方が表面的であり、皮相的であるということである。私は英国在住が長かったが、日本人の一般的な理解では、英国人は皆ゼントルマンであると考えている。私の経験から言うと、一部の英国人にはゼントルマンとしての教養と素養を身に着けている人はいるが、極めて少数の人に過ぎない。
 ところが日本人、特に女性はステレオタイプ的に英国人といえば、ゼントルマンをイメージし、憧れたりする。そして結婚して破綻し、今日もイギリスで苦労している日本女性を見てきているので、こんな皮相な理解で憧れて、一生を台無しにしてはいけない。
 日本人は一般にメディアの報道を鵜呑みにしがちであるが、自らの努力で事の真相を究めるように努力すべきである。日本が中国や韓国との外交戦争で敗けるのも、相手の真の意図を知らず、その宣伝に惑わされるからである。物の本質を見極めなければ、国の命運にかかわるのである。

5. 大局的・総合的に物を見ることができない
 本質的に物事を見ないことと、深く係わってはいるが、いわゆる「木を見て森を見ない」ということである。日本は小さなことにこだわる。これは工業製品を見ても、芸術作品を見ても言えることであるが、非常に細部にまで手が加えられており、完璧に近い世界の一級品であることは間違いない。
 よく、外国人が日本は美しいと称賛するが、何処を見てそう言うのだろうかと疑問を持つ。街並みが美しいとはお世辞にも言えない。事実、あるフランス人は、日本の街並みを見て非常にがっかりしたと述べている。パリは18 世紀に現在のような、美しい街並みになった。
 日本は街並みに関しては、パリより、いやヨーロッパより200 年は遅れていると思う。日本は美しいと言われて、うぬぼれてはならない。まず電線を地下に埋設し、建物の高さや色調を統一し、もっと街路樹を植え、緑の多い街にしなければならない。東京オリンピックこそは、その絶好のチャンスではないか。
 話は変わるが、日本が敗戦になったのも、世界の大局を見誤ったからだと思う。対米戦争はすべきでなかったし、したとしても日本が優勢の時に和平にもっていくべきだった。大本営は、世界情勢の大局を見誤ったのである。

6. 形式的で柔軟性がない
 日本人は礼儀正しく、列車運行も時刻通りで規則正しいという長所も、裏を返せば形式ばって、柔軟性に乏しいということになる。
 例えば、カンボジア文民警察官を派遣するとき、防弾チョッキ・防弾ヘルメットは武器輸出三原則に違反するとの通産幹部の型通りの判断により、これら無しにカンボジアに出動した。その結果、岡山県警の郄田晴行警視が殉職した。官僚には、この手の融通の利かない馬鹿が多い。それは彼らがつまらぬ規則を前面に立てて、自分たちの権限を主張する、縄張り主義からくるのである。

7. 正邪の区別がなく、曖昧
 日本はユダヤ教キリスト教イスラム教等の、一神教の版図外で発展し、独特の文明圏を形成し
て来た(ハンチントン教授『文明の衝突』)。従って、一神教的な善と悪を峻別する文明が育たなかった。 日本は過去にどんなことがあっても、水に流すという伝統があるが、隣国の韓国は、一神教文明
圏ではなかったが、恨みは決して忘れず、自分一代で晴らせなかったら、子々孫々に伝えて、その恨みを抱き続けるという文化である。これが今日の反日運動の原因である。日本人は正邪善悪の概念を明確に持たないと、世界のリーダー国になることはできない。

8. 甘えの心
 日本人に特に多い、甘えの心がある。甘えという言葉は、他の外国語に訳しにくい独特の言葉である。それはある相手に期待し、その人から愛や施しを受けようとする、受け身の行為である。日本人は自分がこうしてあげたから、相手もそうしてくれるに違いないと考えるが、現実はそうならないことが多い。特に外国人相手がそうである。中国や韓国相手は、これが殆どだと理解すべきである。

☆日本人は自己破壊し、再生せよ

1. 明治維新は、体制上の大改革としては成功したが、日本人の内面性の変革は起こらなかった。日
本人が真の変革を生じさせるためには、天の力(神)に依る以外にない。それでは日本人はこれから一神教の神を崇拝すれば良いのか。
 日本は米国と戦って敗北した。それは、米国の戦力や国力が圧倒的に日本を凌駕していたからだ。米国は国土も広大で、資源も豊富であり、産業も発達していた。それよりも米国は、もともと信教の自由を求める英国の清教徒たちが植民し、開拓した。まず神のために教会を建て、子孫のために学校を作り、最後に自分たちのために丸太小屋を建てたという、伝統の国である。その伝統は今日も息づいている。米国には今日も何十万という教会が活動しており、子孫たちのため建てた学校は、ハーバード大・エール大・プリンストン大等、世界中の学生の憧れの的となっている。
 米国は神の祝福によって発展し、超大国となったのである。日本の大本営は米国の強大さは知っていたが、背後に神の偉大な祝福があったということには全く無知であった。日本が米国に負けたのは軍事力や国力ではなく、神の祝福に負けたということを理解する日本人は今日も殆どいない。
この事実が分かれば、日本が再生復興する道は、自ずと見えてくる。しかしこういうことを信じる日本人は非常に少ない。神の祝福(恵み)を増やすには、何も急にキリスト教イスラム教に転向する必要はない。現に日本にある神道や仏教を真剣に、深く理解し、信仰することによってなされる。倫理道徳の向上でも良い。西郷隆盛の言う「敬天愛人」の道である。
 今日の日本では、戦後、特に民主主義と左翼思想の浸透によって、宗教的なものが排除され、闘争主義・利益主義が横行し、本来の発展の道が塞がれている。反日左翼のジャーナリズムにより、
従来の日本の良い価値は否定され、西欧流の人権思想、個人主義に惑わされている。

2. 日本は世界から愛されるものがいっぱいあるが、
それだけで喜んでいてはいけない。日本は社会現象の面でも、世界の最先端を行っている。例えば少子化・高齢化・長寿化等である。しかし、これは日本の現象のみならず、中国や韓国も同様の現象に陥っている。従って、日本が人口問題・医療・社会保障で成功のパターンを作れば、中国や韓国もそれを真似て解決を見付けるのであり、日本の成功が他の同様の国を救うことになるのである。
従って、日本の問題解決こそが世界貢献なのである。
3. 上に挙げた日本人の短所は、宗教心を深め、信仰を高めることによって大きく長所となり得る。
その徴候は既に現れつつある。世界各国で尊敬されている日本人を多く見ることができる。だがその人たちは、日本の社会から弾き出され、日本では成功することができなかったので、世界各地で活躍し成功し、尊敬を受けるようになったのであ
る。
 従って、日本に居る日本人だけを見て、世界性がないと判断してはいけない。海外で活躍する日本人を手本としながら、世界に通用する人間を目指すべきである。そうしなければ日本は世界のリーダー国になることはできない。日本人は勇気をもって世界に出て、チャレンジしよう。